5月末日、銀座にある熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」に取材に行ってきました。熊本地震から1ヶ月半を経過した今も開店前には長い行列。支援の輪は留まることなく、続いています。
今回、5トーチ!編集部の創刊記事として、銀座熊本館で勤務されているくまもとセールス課・課長の堀さんと松下さんに突撃取材してきました!
銀座熊本館
有楽町駅の数寄屋橋出口から歩いて5分。
3月にオープンした東急プラザ銀座の大通りに面した向かいに銀座熊本館はあります。
11時のオープン前に訪れてみると、30人を超える行列。
未だ復興を応援しようという方々の思いは、
続いていることを実感します。
ここで、妙に気合の入っている5トーチ!編集長・平野と合流。
3階にある事務所へ向かいました。
迎えていただいたのは、銀座熊本館の堀さんと松下さん。
どんなお話が伺えるのか。
何もなかった震災直後
5トーチ!編集部
本日はお忙しい中、お時間を取って頂きありがとうございます。
堀課長
こちらこそ、ご来館頂きありがとうございます。
5トーチ!編集部
熊本地震から1ヶ月半の間のお話や熊本への応援のお話などお伺いします。よろしくお願いします。
堀課長・松下さん
どうぞ、よろしくお願いします。
5トーチ!編集部
まずは、お辛い話しかもしれませんが、震災直後のお話をお伺いしてもよろしいでしょうか。
堀課長
我々にとっても、震災は信じられませんでした。現地で何が起きてるのか、状況が把握できない中で、震災直後の15日は、お休みをしました。
松下さん
16日から営業を再開したのですが、商品の入荷が見込めないので、その後3、4日間は、当館にある在庫を中心に販売をしていました。しかし、震災後1週間でその在庫もなくなり、最も品薄の時は、焼酎が4本と民芸品しか残っていませんでした。
5トーチ!編集部
大変な状況だったんですね。
堀課長
そんな中でも、震災の直後から多くの応援を頂きました。各報道機関の方がいち早く銀座熊本館を取り上げてくださり、その報道をみた多くの方が、銀座熊本館まで足を運んでくださいました。
松下さん
その行列は、ゴールデンウィークが明けるまで、店舗のオープンから閉まるまでずっと行列が続いているほどでした。あまりの人数に、入場規制をかけさせて頂いたほどです。5名出たら、5名を入れるといったご案内となっていました。
今も一部限定販売が続く
5トーチ!編集部
実際に通常の営業が開始されたのは、いつごろからですか?
松下さん
ゴールデンウイーク明けには、一部の大きな設備を持つ事業者さんを除いて、多くの商品が並ぶようになりました。
堀課長
大きな設備を持つ事業者さんは、未だに点検などで復旧に時間がかかっているんです。
5トーチ!編集部
震災後から1ヶ月半で具体的にはどういった支援がありましたでしょうか。
堀課長
ほんとに多くのお客様にお越し頂いています。震災前は、1日1,000人前後だったお客様の数は、震災後は、1日3,000人にまでなりました。その状況は今も続いています。
松下さん
今まで3倍の方にお越し頂いているので、店員総出で運営をしていますね。応援してもらっている証拠なので、うれしい状況です。アンテナショップで受け付けている義援金も、6,260万円(2016年5月30日時点)になりました。震災後の売上も1.2億円を超えるまでになっています。
5月半ばにくまモンも震災後初来店
5トーチ!編集部
そんなに多くの方が、支援してくださっているんですね。みなさん店頭ではどういった声をかけてくださいますか?
松下さん
やっぱり一番多いのは、「頑張ってね」という声ですね。
堀課長
「いつも”くまモン”に勇気づけられているから、今度はこちらがお返しする番です」といったことを言ってくださる方も多くいらっしゃいます。
松下さん
やさしい言葉をかけられると泣きたくなっちゃいますね。
取材当日の行列
5トーチ!編集部
現地でこまっていることなどありますか?
堀課長
現地で困っているのが、震災の影響で、今まで熊本城とか現地の観光名所においていたお土産を売る場所がなくなっていることですね。
5トーチ!編集部
熊本城も全く入れないですもんね。
堀課長
現地のメーカーさんは、売る場所がなくてほんとに困っていますね。
松下さん
今は、観光される方の足がどうしても遠のいてしまう現状ですね。その分、多くのボランティアの方に来てもらっています。
5トーチ!編集部
海外から来られる方もほとんどいないですよね。
堀課長
熊本は、くまモンに会いたくて台湾や香港などから観光客が多かったんですね。外国からの直行便があったのが、震災後に3路線すべて止まってしまいましたね。6月には国際線も一部復旧予定です。
いいモノを伝える事が使命
5トーチ!編集部
大変な中かと思いますが、改めてアンテナショップの役割はなんでしょうか?
堀課長
県内事業者さんの商品が、アンテナショップを通して広がっていくというのが、最も大きな役割ですね。事業者さんが一社では、とても良い品物であっても、発信力に限界がある場合があるので、そういった商品をアンテナショップが伝えて、光を当てていくことが、本来の役割ですね。
5トーチ!編集部
東京の事業者と繋いでいくことですね。
堀課長
東京の事業者さんが、アンテナショップで商品を見て、その商品の取引などが始まることもあるので、そういったことを増やしていきたいですね。
5トーチ!編集部
アンテナショップができるまでは、物産展とか、展示会が中心でしたよね。
松下さん
そうですね。そういったことや一部商品を企業の社販に加えたりといった販路だけでしたね。
堀課長
デパートさんに並ぶ商品は、県内でも有力な企業や既に売れている商品が並ぶことがほとんどなんですね。いいモノがあっても地元だけで商売されているところは、なかなか供給できないんですね。その点アンテナショップでは、地元で一軒で商売されているものも取り扱っていますね。
松下さん
自分たちが小さい時に食べていたものや懐かしい商品が並んでいるのもアンテナショップの魅力ですね。子どもの味ではなかったけど、今食べるとおいしいものもあるんですよ。県内旅行の定番ものも並んでいますね。
銀座熊本館武田店長(左)と編集長平野(右)
5トーチ!編集部
ローカルデリを活用して、アンテナショップの商品を会社に届けに行くのですが、企業の方へのPRはありますか?
松下さん
ローカルデリでご紹介しているものは、厳選したものになっています。その他にも、生鮮食品やお酒類などまだまだご紹介したい商品がありますので、アンテナショップまで足をお運び頂きたいですね。
オフィスでできる熊本地震への復興支援
ローカルデリは、日本各地の「食」をオフィスで楽しめる福利厚生サービスです。
ついついオフィスで同僚や部下に紹介したくなる、ふるさとの懐かしいお菓子や、 その地域オリジナルの食が全国から届きます。
2016年度は熊本県の商品をオフィスに常設します。オフィスでできる熊本地震の復興支援にご賛同いただける企業様を募集しています。
[店舗情報]
銀座熊本館
〒104‐0051 東京都中央区銀座5-3-16
【定休日】月曜日
最寄駅からのアクセス
[JR有楽町駅]数寄屋橋方面出口より徒歩5分
[東京メトロ銀座駅]B9出口もしくはC2出口より徒歩2分
数寄屋橋交差点から新橋方面に向かって進み、ソニービルすぐ横のビルの1F、 日動画廊の隣になります。
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